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葬斂の奏者-亡失に顔を逸らす諸人へ

葬儀のマナーや常識、神事仏事の慣習・風習を紹介しています。あと、猫♡

お葬式で貰った祝い袋に100円入ってた!?葬儀での【長寿銭】の話

風習・慣習・迷信

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うっかりイラスト縦長で書いてしまった><。見にくくてスイマセン

葬儀なのにお祝い?

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葬儀の会葬礼状と一緒に【長寿銭】を貰うがあります。お祝い用のポチ袋に、硬貨が入っています。これは地域の風習によるものですので、始めて貰う方は意味が解らず戸惑ってしまうかもしれません

長寿銭の意味

東京都内ではあまり見かけませんが、首都圏ですと群馬県を中心に、埼玉、千葉の一部でも【長寿銭】を配る風習があります。これは、亡くなった故人が長寿であったことにあやかり、長寿銭を持ち帰った方も長生き出来ると言われています。

こういった葬儀では、遺族は大切な家族を失った悲しみと「故人が天寿を全うできた」「大往生だった」という思いがあると察します。また【長寿銭】を配ることにより、会葬者の方にも、ただ悲しむのではなく長生きした故人を称えて、送り出して欲しいという思いもあるのでしょう

長寿銭の準備

何歳まで生きたら長寿銭を配る?

地域の風習ですので、特に決まりがあるわけではありませんが、大体、米寿の数え年で88歳、満90歳以上の方の葬儀でお配りすることが多いです。長寿銭は葬儀社から薦めることはあまりありません。遺族が故人の死に対して、どう感じているか解らないからです。ですので遺族側から「長寿銭を配りたい」と提案される場合がほとんどです。

しかし誰もが大往生と感じる100歳を超えている場合は、葬儀社側から家族に【長寿銭】を提案することがあります

長寿銭ポチ袋、祝儀袋を作る

中に入れるものは、基本的には硬貨一枚ですのでポチ袋になります。

  • のし・水引付の祝い袋を用意します。
  • 水引の上側に「長寿銭」
  • 水引の下に「故人の名前」と「年齢」

年齢に関しては、満年齢でも数え年でも構いません。昔は、一つでも多く年を取ることが幸福とされていましたので、満年齢より+1か+2になる数え年の方が良いとされることもあります。

しかし、渡す相手(会葬者)が年齢を勘違いしてしまうこともありますので、私は満年齢で表記した方が良いかなと思います。

遺族が用意できない場合は、葬儀社にお願いしましょう。会葬礼状と一緒に専門の業者さんが作ってくれるところが多いです。私の場合は自分で作ります。

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こんな感じのをプリンター対応の和紙に印刷して、切り取り糊付けします

中に入れる金額はいくら?

入れる硬貨に決まりはありません。遺族の考えで、5円、10円、50円、100円、500円と様々です。(さすがに1円というのは聞いたことはありませんが・・)

語呂合わせや、硬貨に描かれた物で選ぶ方が多いです。また、100円と5円とか硬貨をつ入れることもあります。

5円玉

  • ご縁があるように
  • 描かれた稲穂が、故人の成熟さを表す

10円玉

  • 十分(充分)に生きる
  • 描かれた「常盤木」は1年中緑の葉を絶やさないことから、永久を示す
  • 錆びやすく汚れやすいが、磨くと物凄く光るため、俗世に染まらない奥に秘めた美しさを表す

50円玉

  • 十分なご縁、5重の縁
  • 描かれた「菊」は、日本の国花でもあり清らかさを表す。また「生命力」や「元気」という花言葉もある

100円玉

  • 100のご縁
  • 「桜」の花言葉に「あなたに微笑む」や「私を忘れないで」がある
  • 100歳のお祝い

500円玉

  • 最大の効果(硬貨)
  • 「橘」は古来より日本国にある唯一の柑橘種であり、長久を感じさせる
  • 500円の場合、会葬者が多いと相当な金額になるので注意が必要

長寿銭は使ってもいい?

御守りとして残しておいたり、身近な高齢者にあげることもあります。もちろん、お財布に入れて、普通に買い物で使うのも問題ありません

長寿にあやかる他の風習

長寿銭のほかに、地域のよっては「紅白饅頭」や「紅白砂糖」「お赤飯」を配ることもあります

 

guri.hatenablog.jp