葬儀の後には、会葬者だけでなくお手伝いいただいた方へ御礼をします。
葬儀での弔辞の存在
家族葬が爆発的に増えている昨今。弔辞を頂く葬儀はかなり減ってきました。しかし、社葬や合同葬など大規模の葬儀では、必ずと言っていいほど弔辞が入ります。
涙を誘う演出にも見えますが、やはり遺族にとっては「周りの方がこれほど愛してくれていた!」「家庭以外でこんな一面があったんだ」など、改めて故人の生き方を想い、感謝したり救われたりするはずです
弔辞者への御礼
葬儀が無事終わり、弔辞を務めていただいた方へお礼をします。
遺族のお考えですので、必ずしもこうしてくださいというのは難しいですが、弔辞は受付係などの「お手伝い」の方とは異なり、故人と遺族に対しての弔意ですので「現金」や「商品券」でお礼をするのは失礼です。解り易く言うと、弔意を表した「香典」や「供物」に対し「現金」でお返しするようなものです。
では、どういったお返しが良いのでしょう?筆者が担当するお客様へは、次のようにアドバイスしています。
『葬儀後1~3日以内に、お菓子等のお品物に手書きのお手紙(挨拶状)を添えて、弔辞者宅を訪問してください。遠方の場合はご郵送で良いでしょう』
弔辞に対しての御礼のお手紙、挨拶状の文例
謹啓
先般 父 ○○の葬儀の折には、ご鄭重なるご弔辞を賜わりまして誠にありがたく厚くお礼申し上げます。
父が深く信頼を寄せる○○さまに、心のこもったお別れの言葉を贈っていただきましたことで、父もさぞや喜んでいることでしょう。
○○様のお言葉の中には、家族には見せない父の一面もあり、母をはじめ家庭を守るために仕事に尽くしていた姿を想い浮かべながら耳を傾けておりました。
皆様に支えていただいた父は、さぞかし幸せであったと思います。
これからも、皆様からお寄せいただきましたご厚情と、父の思い出を大切にして参りたいと存じております。
格別なご高配につきまして、重ねて厚く御礼申し上げます。
末筆ながら、幾久しいご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
敬白