弔電はどんな時に送る?
弔電は訃報を受けて、遺族に弔意を伝える時におくります。
基本的には、お通夜や葬儀に参列する場合は送りません。用事があってどうしても駆けつけられない時や、住まいが遠方で参列できない時などに弔電を送ります。
葬儀に参列出来る場合でも、会社や政治家、芸能界の方などがPRとして送る場合もあります。
弔電を送る前(手配する前)に確認すること
送り先の住所
自宅へ送る場合もありますが、斎場(葬儀式場)に送るのが一般的です。送り先の住所を確認しておきましょう。斎場(式場)へ送る場合は、○○斎場や○○会館など名称も伝えると間違いがないでしょう
いつ送るのか
葬儀で弔電の紹介をするのは、大抵の場合2日目の告別式の時です。ですので遅くとも告別式までに届くように手配しますが、やはりお通夜の前までに届けるのが良いでしょう。また、ご自宅に届ける場合は、お通夜前日までに届くようにすると、斎場へ届いたものと一緒に、お通夜の日より祭壇にお供えしてもらえることが多いです
どなた(誰)に送るのか
基本的には葬儀の喪主となる方宛に送ります。間違っても、故人宛に送らないよう注意してください。喪主様と差出人の関係がない場合で、ほかのご遺族に宛てる場合は、「(喪主)○○様方 □□様」とするのが良いでしょう。
喪主の名前がどうしても確認できない時は、「故○○様 ご遺族様」として送ります
受取人と故人の関係(続柄)
弔電の受取人と故人との関係で、故人の敬称が変わります
受取人の祖父 | ご祖父様 | 受取人の祖母 | ご祖母様 |
受取人の父 | ご尊父様、お父様、お父上 | 受取人の妻の父 | ご岳父様 |
受取人の母 | ご母堂様、お母様、お母上 | 受取人の妻の母 | ご岳母様・ご丈母様・ご外母様 |
受取人の夫 | ご主人様、ご夫君様 | 受取人の夫の父 | ご尊父様、お父様、お父上 |
受取人の妻 | ご令室様、ご令閨様 | 受取人の夫の母 | ご母堂様、お母様、お母上 |
受取人の息子 | ご子息様、ご令息様 | 受取人の娘 | ご息女様、ご令嬢様 |
受取人の兄・姉 | ご令兄様、ご令姉様 | 受取人の弟・妹 | ご令弟様、ご令妹様 |
弔電の差出人
送り主の名前になります。親戚でしたらフルネームだけで構いませんが、友人や会社関係の場合は、「○○学校○○年度卒業生」や「○○株式会社○○部」など肩書きを付けると解りやすく丁寧です
文章を考える
多くの場合、文例(定型文)から選びますが、もちろん自分の言葉で送ることもできます。事前に文章を決めておきましょう。もちろん忌み言葉を使わないように注意しましょう。
可能であれば、葬儀がどの宗教形態で行われるのか確認しましょう。キリスト教の場合「冥福」「往生」などの仏教用語は使いません
一般的な弔電の文例
御尊父様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げるとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
弔電手配の方法
電話で弔電を注文する
市外局番なしの115番へダイヤルします。オペレーターに従って、ひとつひとつ記載事項を伝えてください。難しい「漢字」や「旧字」などは間違いの無いよう説明が必要です。オペレーターの方は、とても親切に対応してくれますので、解らないところは遠慮なく聞きましょう。
支払いは、月々の「電話(通話)料金」に加算されます
インターネットで弔電を注文する
最近は、インターネットでの電報サービスも増えています。24時間申し込みができ、商品の写真を見て注文できるので便利です。
支払い方法は、多くの場合クレジットカードによる支払いになります
【主な電報(弔電)サービス】
気持ちのこもった弔電にするために
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文例をそのまま使わずに、自分の言葉を入れる。文例通りのものより、やわらかい言い回しの弔電や、お手紙のような弔電が遺族の心に響きます。
(蛇足ですが、こういった文面の方が告別式の時に紹介されることが多いです) - 故人をイメージした台紙(商品)を選ぶ。2000~5000円のものがよく選ばれています。また最近は、お線香やプリザーブドフラワーがついていたり、漆塗りのものや、西陣織のものなど種類も豊富です