弔問へいってお悔やみを述べるとき、弔電を送るとき、弔辞を頼まれたときなど、遺族に対しお悔やみの言葉を伝えます。マナーのない言葉を伝えてしまうと遺族の悲しみが増したり、常識のない人だと思われてしまいます。
大きく分けて、下の5種類には注意が必要です
重ねことばや、不幸の連続を連想させる言葉
- 重ね重ね
- くれぐれ
- 度々
- しばしば
- ますます
- 次々
- 再び
- 追って
- 繰り返し など
直接「死」に直結させる言葉
- 死んでしまって
- 死亡
- 自殺
- 生きてるときは
- 存命中 など
「死亡」は「ご逝去」、「存命中」などは「お元気だったころ」とか「ご生前」などに言い換えます。また、自分から死因や闘病生活の状態を聞いたりするのもいけません。
過剰な励まし
- 元気出して
- 頑張って
- 貴方がしっかりしないと など
葬儀の段階では、遺族はまだ悲しみの中にいます。元気付けるような言葉は、逆に遺族の負担になりますので控えましょう
後悔させるような言葉
- あの時、○○していれば…
- どこの病院に入院してました?
- あんなことがなければ… など
いまさら、言ってもしょうがない事。遺族に後悔の念を持たせないよう気を使いましょう
不吉なことを連想させる言葉
- 四(し)、九(苦しみ)
- 消える
- 落ちる
- つらい
- とんでもないこと
- とんだこと
- 迷う など
その他の注意点
ロビーやお清め所、会食中などは気が緩んでしまうことがあります。亡くなった方の話ではなくて、全く別の方の話であっても、遺族や、周りの会葬者に誤解をあたえないよう葬儀場では言葉遣いに注意しましょう。厳粛な場と心得て、極力無駄話をしないよう心掛けましょう。
忌み言葉のまとめ
遺族は家族を亡くした悲しみ・寂しさでとても傷つきやすくなっています。遺族へ思いやり持って話しましょう。また、うっかり誤った言葉を発してしまうこともありますが、遺族や故人を想った言葉であれば、相手もわかってくれるはずです。
※今回、仏式での葬儀を想定してまとめましたが、キリスト教など他の宗旨では宗教的に失礼にあたる言葉もあります