葬斂の奏者-亡失に顔を逸らす諸人へ

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葬斂の奏者-亡失に顔を逸らす諸人へ

現役葬祭プランナーが、葬儀の常識・マナー・風習・疑問を詳しく解説するニャ

葬儀・告別式での親族代表挨拶はどうすれば?【喪主挨拶】の内容と文例

喪主 施主 遺族 文例

遺族親族代表挨拶(喪主挨拶)

喪主の挨拶は葬儀の締めくくりとなることが多く、葬儀全体の印象として心に残るものです。また、参列してもらった方に対して感謝を伝えることも、今後のお付き合いを考えるとかなり重要です

葬儀・告別式における親族代表挨拶

首都圏の葬儀では、僧侶(司式者)による葬儀の後、遺族・会葬者による故人とのお別れ、お花入れの儀へと移ります。そして出棺(火葬場へ出発)の前に、親族(遺族)代表挨拶を行います。一般的には喪主(施主)が挨拶をしますが、喪主が高齢であったり、妻の代わりに長男が務めたりと喪主以外が挨拶する場合もあります

挨拶の中に組み込みたいもの

挨拶の中には、以下3点の内容を含めるようにしましょう

会葬御礼

まずは通夜・葬儀に駆けつけてくれた事への御礼します

生前の付き合いに対しての御礼と故人のエピソード

故人と生前お付き合いただいた事への感謝。遺族からみた、故人の家庭での人柄やエピソード。晩年の暮らしなどを会葬者が知らない一面を紹介します

今後の支援の依頼

葬儀が終ったら今までの関係も終ってしまうのはとても悲しいです。周りの方の支援があってこそ生活していけるものです。残された遺族にも、故人同様のお付き合いをして頂ける様にお願いしましょう

喪主(施主)の挨拶文例

文例1 簡潔な挨拶

遺族ならびに親族を代表いたしまして、一言ご挨拶申し上げます。
本日はご多用中のところ、故○○○○の葬儀にご会葬頂きまして誠にありがとうございます。
生前中は、皆様より格別なご厚情を賜りましたことを、故人になりかわり心より御礼申し上げます。
故人が旅立ち、残された私共は未熟でございます。これまで同様のご指導、またご支援をお願い申し上げます。簡単ではございますが御礼の挨拶とかえさせていただきます。
本日はありがとうございました。

文例2 闘病生活のエピソードを入れたもの

本日はお忙しいところ、夫○○○○の葬儀にお集まりいただき誠にありがとうございました。
主人は○月○日、がんの為、逝去いたしました。享年65歳でございました。当初、病院の先生には「もって半年」と宣告されましたが、私共家族といたしましては、一日でも長く生きてほしいという思いから、本人にも告知をし、一緒にがんと闘ってまいりました。その甲斐あってなんとかここまで来れたのだと思っております。
本人も覚悟しておりましたので、この一年はお世話になった方にご挨拶をしたり、夫婦の思い出の地へ旅行へ行く事もできました。○月に入院してからは、多くの方にお見舞いをいただきました。皆様の温かいお言葉が、故人、そして私たち家族にも、とても励みになりました。ここにあらためて御礼申し上げます。また、今後とも、故人の生前と変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
本日はありがとうございました。

文例3 社葬などでも使えるもの

本日は、父○○○○○○の葬儀を執り行いましたところ、皆様にはご多用中にもかかわらず、ご来臨を賜り 誠に有難く、厚くお礼申しあげます。
○○○○様には公私とも大変お忙しい中、葬儀委員長を快くお引き受け頂き、何かとご指導を頂きまして心からお礼を申し上げます。
父は、昭和○○年に○○県に生まれ 高校を卒業後、働きながら大学を卒業し○○年後に現在の○○株式会社に入社いたしました。その後、○○年に創業者である○○より会社を引き継ぎまして、○○エリアを中心とした同社の基盤を築き、幾多の変転の後、現在に至っております。今日まで、社業がこれまでに発展してきたのも、一重に皆様方のご厚誼のおかげであると常日頃より感謝しておりました。父に成り代わり改めまして 心からお礼申し上げます。
父は○年前に癌の腫瘍が見つかり、懸命の治療を続けてまいりましたが桜の咲く季節を迎えることなく○○年の人生に幕を閉じました。
今後は父の意思を受け継ぎ、社業の発展に身を捧げる覚悟でございます。
最後になりましたが、生前父が賜りました ご厚誼、ご厚情に対しまして 衷心より厚く御礼申し上げますと共に、残された私たち遺族、そして当社に対しましても、同様なご厚誼を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
本日は誠に有難うございました。

挨拶時の注意点

喪主となって葬儀を執り行うのは、生涯1回~2回でしょう。誰もが葬儀に慣れているものではありません。訳がわからないまま臨終から通夜、葬儀・告別式と、あっという間に進み、大忙しの中で悲しむ暇もなかったりします。そんな葬儀の最後を締めるのが喪主挨拶です。

挨拶は頭の中で準備をしていても、最後のお花を棺に入れるとき、悲しみで頭の中も真っ白になることが多いです。保険として挨拶文は必ず紙に書いておきましょう。紙やメモを読みながらの挨拶で一切問題ありません。会葬者に感謝の気持ちを伝えることが喪主の最大の務めです

そして、ゆっくり読む事を意識しましょう。文章の長さよりも、ゆっくり読むことを重点に置くことで、相手にしっかり気持ちが伝わります