葬斂の奏者-亡失に顔を逸らす諸人へ

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2016年(平成28年)の男性・女性【厄年】は何歳?厄除け・厄払いの話

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2017年(平成29年)の男性・女性【厄年】は何歳?厄除け・厄払いの話 - 葬斂の奏者-亡失に顔を逸らす諸人へ

厄年は数え年での年齢

さて、年が明けると「数え年」での年齢が1つ増えますが、「厄年」というのは満年齢ではなく、数え年で表していることはご存知でしょうか?例えば、男性の大厄年齢は42歳ですが、これは満年齢では40~41歳の方です。誕生日で年が増える計算ではなく、1月1日に一つ歳をとる考え方なので少しわかりにくいですが「○○年生まれ」で見ると解り易いです。後に2016年の厄年早見表を載せておきます

※神社仏閣によっては満年齢で厄年を定めるところもあります。これも地域性ですね。

厄年とは

現代の人は「迷信」でかたずけてしまう方も多いですが、日本人は古くからある年齢になると厄災が多く降り懸かる「厄年」というものを信じてきました。もちろん科学的根拠はありませんが「厄年」と言われる年齢には、仕事関係で重要な転換期とされる時期であったり、男女ともに肉体的にも精神的にも体調を崩しやすい時期であったりします

よく耳にする厄年に起こった不幸な出来事

  • 夫の浮気、不倫
  • 離婚の危機、離婚
  • 女性の婦人科系の病気
  • 交通事故
  • 親の入院や他界
  • 離職、リストラ
  • 今の妻と結婚w

厄年年齢

厄年とされる年齢は代表的なのは男女ともに3回です。しかしその年の前年を「前厄」、厄年の次の年を「後厄」といい、実際には3年間×3回です。悲しいことに30代の女性はほぼ毎年厄年となります。

男性厄年-2016年(平成28年)

25歳 1992年(平成4年)生まれ

42歳 1975年(昭和50年)生まれ 大厄

61歳 1956年(昭和31年)生まれ

女性厄年-2016年(平成28年)

19歳 1998年(平成10年)生まれ

33歳 1984年(昭和59年)生まれ 大厄

37歳 1980年(昭和55年)生まれ

(地域によって、他の年齢が含まれる場合もあります)

男性の42歳、女性の33歳は大厄といい、とくに凶事や災難にあう確率が高いとされ十分な注意が必要な年齢と言われます

厄除け・厄払いは必要か?

迷信と思っている人もふくめ「厄除け・厄払い」はされた方が良いかと思います。なにもなければ問題ないですが、何か不幸があった時「やっぱり厄除けしておけば良かった」と絶対思います。また厄除け・厄払いをしていたにもかかわらず不幸があった場合でも「この程度で済んだ」と思えます。

まあ、結局は気持ちの問題なのですが、日本人のほとんどの方は「御守り」が大好きです。交通安全であったり、商売繁盛、学業成就、安産祈願などなど何かしら御守りを持っていると思います。「運転するなら交通安全の御守りを持つ」のと同じように「厄年なら厄除け、厄払いをする」と考えるのが良いかと思います

厄除け・厄払いの方法

神社や寺院へ行き、厄除け・厄払いの祈祷をお願いします。基本的には、地元の神社で良いと思いますが、気になる方は厄除けで有名な所へ行ってみるのもいいかもしれません

  • 佐野厄除け大師(惣宗寺) 栃木県佐野市
  • 青柳大師(龍蔵寺) 群馬県前橋市
  • 川越大師(喜多院) 埼玉県川越市

厄除け・厄払いはいつすればいいの?

初詣や節分の日に祈祷してもらうことが多いです。そのあとでも、自分の誕生日に行う人もいます。これも気持ちの問題ですので、いつ行ってもよいかとは思いますが、事が起こってからでは意味がないので、やはり年頭に行かれる方が良いでしょう。また、3年間ありますので、前厄・本厄・後厄と3回厄払いするのに越したことはありませんが、実際には本厄の年だけに行く方ほとんどのようです。

神社仏閣へは事前に電話か現地の受付で厄除け・厄払いの予約をするのが普通です。予約が不要な所もありますが、宮司が不在の日もありますので確認しておきましょう

厄除け・厄払いへ行くときの服装

特に決まりはありませんが、神様や仏様がいらっしゃる所へ行きますので、失礼のない服装にしましょう。男性ならスーツにネクタイ、女性なら襟付きの洋服やワンピース。派手でない落ち着いた服装を選びましょう。また、靴を脱いで本殿に上がりますので、素足でなく靴下やストッキングも必要です

祈祷料と所要時間

金額が決まっている所は、大体3000~7000円の所が多いです。決ってい無い所なら5000円が妥当かと思います。祈祷の時間は大体30分くらいです。地域によって異なることもありますので、不安なことは予約の際に聞いておきましょう

厄年は嫌な事ばかりではない?

控えめな生活をするように言われることの多い厄年ですが、あまり迷信的なものに振り回されるのもどうかと思います。厄年は「役年」と解釈されることもあり、責任ある仕事についたり、独立や起業のチャンスがあるとも言われます。

体調には十分に気を付けながら、人生の節目の年として仕事面で色々なことに挑戦する逆転の発想をもっても良いかもしれません